2022年の家庭菜園を振り返る!
フカフカの土づくり
ホーネンアグリ営業部の杣木です。お客様の土づくりに関するご相談にお応えできるように、日ごろから家庭菜園に精を出しています。そろそろ冬の足音が聞こえてきたところで、今シーズンの我が家の家庭菜園を振り返ってみたいと思います。
昨年の秋、栽培した後の植物残渣(根っことか茎葉)を分解させるため、穴を掘ってそれらを入れ、上から「緑の堆肥」を投入、軽く土をかけておきました。この「緑の堆肥」は土壌改良効果も優れていますが、動植物質残さの分解に貢献する菌が豊富なので、毎年この使い方をしています。
春になり掘り起こしてみると・・・ほぼ土になりかけていました!これをスコップで圃場にばら撒き、さらに緑の堆肥を追加投入。肥料、微量要素、苦土石灰を撒いて耕耘。水をたっぷり含ませてからマルチを張って約3週間養生させました。その結果、めちゃくちゃ土が柔らかくなっていました。これで土づくりは完了です。
招かれざる客・・・動物との終わりなきバトル
今年の一番の楽しみは紅はるかです。なぜかというと、過去の苦い経験があるからです。昨年、植えつけ1週間後に畑に行くと、苗の半分以上が地面に飛び出しているじゃありませんか!
やられた・・・犯人はヤツら、そう、モグラ君です。柔らかい土の中をせっせか進み、苗を下から突き上げて全部出してしまうのです。今年はその反省を活かして、マルチの上からイボ竹で穴を開け、そこに植えつけをしました。その結果、見事にモグラ君の侵攻を防ぎきったと思いきや、なんと隣の枝豆の畝がやられているではありませんか(泣)。モグラ恐るべし。
他の野菜は順調で、特に大玉トマトは年々収量が増えてきました。ただ今年はカラス、動物対策が甘かったです。トウモロコシとミニトマトを沢山献上しました。去年みたいに、風で舞い上がる鷹(の凧)をちゃんと設置するべきでした。あれ、めちゃくちゃ効果があって、ネットを張らなくてもかなり被害が少なかったです。ただ耐久性にちょっと難があって、今年はつけていなかったのです。
サツマイモの成果はいかに
今年期待のサツマイモは鳥獣被害がなく、すくすくと順調に育っていきました。秋になりって夏野菜がひと段落したところで、いよいよ掘り起こしていきます!
最初の株、腰を落とし、ゆっくり力を入れて、せーのっ!
ぷちんっ!
・・・あっ、根が切れた。スコップで掘る。
あれ?イモがないぞ・・・。まぁ仕方ない。次だ次!
ぷちんっ!
また根が切れた。またイモがない。ようやく、私は悟りました。これがウワサの・・・つるボケ?
肥料はあまりいれてなかったのですが、前年の肥料が残っていたのか、堆肥化した残渣の力なのか、結果的に窒素成分の量が多すぎたのかもしれません。結局、食べ頃サイズのお芋は例年の3分の1くらいしか取れませんでした。来年に向けての課題が沢山見えた今年の家庭菜園でした。敗因を振り返ってみるに、趣味の釣りに力を入れすぎて畑作業が疎かになっていたと思います。来年は家庭菜園も釣りもバランスよく行って、沢山の収量を出すぞー!!
春忙しい方へ、苗づくりのワンポイント!
果菜類の苗は購入してくるのですが、春の繁忙期が落ち着いてから植え付けようと思っても、そのころ(5月頃)には欲しい苗がもう無いなんて状況がよくあります。そこで、苗が多く出回る4月下旬にポット苗を購入しておき、一度1サイズ上のポットに仮植するようにしています。まず根のまわりの土を軽く落としてから、12cmなどの一回り大きいポットに「ポットソイルF220」を使用して仮植し、2週間ほどハウスで管理します。これで新鮮な根がびっしり生えた苗の出来上がり!
根の活性が高いので、圃場定植後の活着が抜群です。初期生育とその後の樹勢がとても良く、見ていて気持ちの良い育ちっぷりを見せてくれます!ポットソイルF220、家庭菜園にもおすすめですよ。皆様もぜひ家庭菜園を楽しんでみてください!
株式会社ホーネンアグリ 営業部 杣木 裕(土づくりマスター)